悩んでいる人
こんな疑問にお答えします。ぼくも登山を始めて約3年。まだ熊に出会ったことはありませんが、今後は遭遇する可能性があるかもしれません。
知識がなければ、熊に出会ったときどんな対応をしたらいいのかわかりませんよね。
先日、「クマにあったらどうするか」というアイヌ民族の元熊撃ちの方の対談本を読み、勉強をしました。
結論から言うと、熊に出会ったときには「逃げないで相手の目を見つめる、できれば大きな声を出す」といいとのこと。
本記事では運悪く、熊に出会ってしまったときの対策を紹介しています。
ですので、
- 登山を楽しみたいけど、熊がいるからちょっと怖いな…
- 熊に出会ったときの対策をサクッと知っていおきたい!
- 木に登る?リュックを投げる?死んだふりをする?どれが正解!?
こんな方は、最後まで記事をチェックしてみてくださいね。
▼熊に関する知識の宝庫
目次
【前提知識】登山中に熊に遭遇してしまったときの対策
日本で出会える熊はたったの2種類。
ツキノワグマとヒグマです。
ツキノワグマについて
特徴 | 本州に生息している。胸に三日月の模様あり。 |
体長 | 〜2m |
えさ | 雑食(ドングリ、ヤマブドウなど) |
ヒグマについて
特徴 | でかい。北海道に生息している。 |
体長 | 2m〜3m |
えさ | 雑食(ドングリ、コクワなど) |
りょうた
熊は臆病な生き物
熊は警戒心が強く、臆病な生き物だと言われています。
登山者
りょうた
それは熊の好きな食べ物を知ればわかります。
熊はサケを食べているイメージがありますが、ドングリやコクワが大好物。また、昆虫なんかも食べています。
そのため、餌がないからといって人を襲うことは考えにくいです。
登山者
りょうた
熊が人を襲う理由は勘違いによるもの?
登山者
りょうた
熊も臆病なので積極的に人を襲うことはないです。
だけど、命が狙われていると思ったら話は別。当然、自分の身を守るために、反撃をしてきます。
例えば、熊が昆虫を食べているときに、人が近くを通ったとしましょう。
そのとき熊は人に対して、
- 餌を食べている無防備な自分を襲ってきた
- 自分の餌が取られるのではないか
と勘違いして、襲ってくる可能性がありあります。
ですので、熊が人を襲う場合の多くは、自分が襲われたと勘違いをしたときだと覚えておきましょう。
10カ条!登山中に熊に遭遇してしまったときの対策
「クマにあったらどうするか」本に書いてあった対処法は下記です。
これさえ、やっていれば安心!というものではないとは思いますが、知らないよりは知ってた方が絶対にいいはず。
「クマに出会ったときにどうしたらいいのかわからない」という人は、チェック必須ですよ。
- ペットボトルを押してペコペコと鳴らす
- 木を細い棒で縦に叩いて、鳴らす
- 背中を見せて走って逃げてはいけない
- 大声を出す
- 体を揺り動かさない
- 腰を抜かしても良いから動かない
- にらめっこで根比べ
- 子連れの熊に出会ったら、子熊を見ないで親だけを見て静かに後ずさり(その前に母熊の地面を叩く音を聞いたら、その場を速やかに立ち去る)
- ベルトをヘビのように揺らしたり、柴木を振り回す
- 柴木を引きずって静かに離れる
登山中に熊に遭遇しないための対策
1〜2までが熊に出会わないための対策。
3以降が熊に運悪く出会ってしまったときの対策です。
1と2は、熊への合図で自分の位置を知らせることにつながります。
熊に「人がいるよ」ということを気づかせることができれば、立ち去ってくれることが多いようです。
登山者
りょうた
なぜかというと、熊が聞き慣れていない音だから。
音を警戒して、人を避けていくみたいですよ。
登山者
熊に遭遇したとき!背を向けて逃げない…!
とにかく本の中で強調されていたのが、熊に対して背を向けて走って逃げてはいけないということ。
なぜなら、熊には逃げるものを追う習性があるためです。
たとえ逃げても、熊は車ぐらいのスピードで追いかけてくるので勝ち目なし。
登山者
ですので、熊と遭遇したときに背を向けて逃げることは、襲われる可能性を高めてしまうことになります。
熊と至近距離で遭遇してしまったとき対策
- 目を逸らさない
- 体を揺り動かさずに、棒立ちにたったら動かない
- 「ウォー」と腹の底から声を出す(声で相手を圧倒してやる!ということを示す)
目をそらさずに、棒立ち!そして、腹の底から声を出そう。
登山者
りょうた
そのため、声で熊を圧倒することが重要視されているようですね。
もし、熊がむくっと立ち上がったら、、、
熊が立ち上がるのは襲うためではなく、自分の安全を確認するため。
クマからみた視野を広くすることで、声を出した人の他にまだ人がいるのかどうかを確認しているだけです。
そのため、熊が立ち上がったとしても落ち着いて対処しましょう。
クマが自分の安全を確認すると、逃げる方向を決めて逃げていくのでそれまでは我慢。
もし、立ち去ろうとしない場合には「ウォー」と声を出して自分の存在感を示すことが大切です。
- 背を向けて逃げない
- 目線をそらさない
- 体を動かさず棒立ち
- 腹の底から声を出してみる
登山中に熊に遭遇したらor遭遇しないように対策グッズを!
登山中に持っておくと、いいかもしれない熊対策グッズは2つ。
おなじみの「熊鈴」と「撃退スプレー」ですね。
「確実に熊対策になる!」とは言えないですが、持っておいて損はしないアイテムでしょう。
▼使わないときには、音を消すことができる熊鈴です。
▼お値段はけっして安くはないですが、お守りとして。アメリカの森林警備隊や日本の林業の関連機関でも採用されているようですね。
UDAP 熊撃退スプレー ホルスター付 (アメリカ森林警備隊採用品)正規輸入品
〜熊は長いものが苦手〜
熊は蛇がとても苦手。
そのため、長いものを持っておくと熊対策になるかも?
ロープとかベルトを振り回すと効果があるそうですよ。
まとめ:登山中にクマに遭遇したときの対策!背を向けて逃げてはダメ!
- ペットボトルを押してペコペコと鳴らす
- 木を細い棒で縦に叩いて、鳴らす
- 背中を見せて走って逃げてはいけない
- 大声を出す
- 体を揺り動かさない
- 腰を抜かしても良いから動かない
- にらめっこで根比べ
- 子連れの熊に出会ったら、子熊を見ないで親だけを見て静かに後ずさり(母熊の地面を叩く音を聞いたら、その場を速やかに立ち去る)
- ベルトをヘビのように揺らしたり、柴木を振り回す
- 柴木を引きずって静かに離れる
本記事は、書籍「クマにあったらどうするか」に書いてあった内容+αをまとめました。
この本に書いてあることは、なにも熊に出会ったときの対処法だけを書いているものではありません。
アイヌ民族の当時の暮らし、これまでに起こった熊の事故の解説、熊と人の関わり方など内容は盛りだくさんです。
「熊についてもっと知りたい!」
「熊と人の関わり方についても知りたい!」
こんな方には、おすすめできる内容となっています。
また、アウトドアを楽しむすべての人にも、おすすめできる内容です。
本の価格も安すぎなので、ぜひチェックしてみてくださいね!(ぼくは400円で購入できました!)