人生100年時代で生き残るにはどうしたらいいの?これからどんな風に生き方を考えていけばいいのか不安だな。
こんな疑問にお答えします。
りょうた
結論から言うと、人生100年時代で生き残るにはお金、健康、スキル、人間関係に投資するバランスを考えるほうがいいと思います。
目次
LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略はどのような人にオススメしたいか
- 今後どうやっていきていけばいいか考えている人、考えたい人(大学生、社会人)
- かたちある資産とかたちがない資産の違いがわからない人
- 自己投資っていうけど何に投資したらいいのよって人
- 人生100年時代を生き残りたい人
りょうた
本書でわかること
- 100年時代の生き方のおおまかな方向性(もちろん未来はわからない前提あり)
- 100年時代は今の時代と何が違うのか
- 生まれ年ごとの100年人生のシュミレーション経験
人生が100年になる時代、あなたは生き残れるか。
この本の趣旨は100年生きられるようになるけど、どうやって生きてく?
って話を細かい数値データを示しながら解説したものです。かなり読みごたえがあり、面白いです。
ぼくが感じた本書のおもしろポイント
- 人生が100年になると生じてくる問題について考えることができる
- 生まれた年によって100年人生のシュミレーションあり
- 枠にとらわれない生き方を想像できる
りょうた
人生が100年時代になる→寿命が長くなる
技術革新によってひとが生きられる時間はふえていくことは想像できます。
過去200年間のほとんどの期間、平均寿命は右肩上がりで延びてきた。1840年以降、データがあるなかでもっとも長寿の国の平均寿命は、1年に平均3ヶ月のペースで上昇している。10年ごとに2〜3年ずつ寿命が延びている計算だ。
とあり、この記載を信じると、これからは100歳以上生きるのが珍しくなくなってくることになります。
まわりをみても100歳まで生きてるひとって少ないように思いますが、あと30年後には現実になってるかもですね。
りょうた
人生100歳まで生きる場合の備え→何に投資をしていくか
有形資産と無形資産のバランス
本書では資産の種類はおおきく2つあるとあります。
- 有形資産
- 無形資産
以下、有形資産と無形資産のちがいです。
有形資産 例)お金
かたちがある資産
特徴:決定のやり直しがきく。マイホームの売却、株式の投資売却、値段をつけやすい
無形資産 例)スキル、知識、友人
かたちのない資産
特徴:計測が難しい。代替できない。もっているスキル価値を売ってほかのものに置き換えはできないため、無形資産への投資は慎重におこなうべき。
人生100年時代に生き残るには有形の資産と無形の資産のバランスが大切であると本書では述べられてます。
人生100年時代を生き残るには4つの備えが必要
人生100年時代を生き残るには、お金とスキルと健康と人間関係の4つは重要だよと本書では取り上げられています。
- お金
- スキル
- 健康
- 人間関係
①お金
自分で稼がないと年金はもらえなくなる可能性が高い。となると、自力で貯蓄していくしかないです。
人生100歳まで生きられるようになると、80歳まで生きるよりも20年間ぶんの生活費がかかりますよね。老後の生活に月に20万かかると考えると20年で5000万ぐらいはかかりそうです。
年老いても継続的に稼いでいくか。生活できるくらいの貯蓄をするか。とにもかくにも、長く生きられるようになったはいいけど、生活費が全然ないってことになってしまうとまずいです。
なので今、お金をつくっておくために政府はNISAやiDeCoのような積立式の投資をすすめているという背景があります。
②スキル
時代が変わっていく速度が速いので、過去のロールモデルが通用しなくなります。
どういうことかというと、親の世代のキャリアがあなたにも通用するかどうかはわからないということです。70〜80歳まではたらくのは当然になるため、手持ちのスキルだけでは足りなくなってくる。人生100年時代では1つだけ特化した得意技を持っていたとしても、時代の流れでいらない技術に変わってしまう可能性が高いということです。
なので、専門性の高いスキルを複数併せてもつ
必要があり、一生学び続けないといけないですね。一旦は会社に入っても、学びなおしと再習得の期間が必要になると本書では述べられており、1つの会社にとどまって仕事をしていくスタイルは不向きだと言えます。
今のスキルセットではたらく最後の日まで生産力を維持できるか。できないのであれば、がっつり学習だけする期間もあっていいのではないかと思います。
③健康
生産性を若いときと同じように維持するのは難しい。
80歳まではたらくとなると、健康にはたらける期間を長くみておかないと、100年時代は生き残れないです。80歳まではたらかないと老後の貯蓄も厳しいと本書では取り上げられています。
医療が発展していくとはいえ、今から健康に投資した生活をしておかないと、将来的に健康がおびやかされることは間違いないですね。
考え方はいたってシンプルで、
長く生きる→はたらく期間が長くなる→生産性を維持するために今から健康に気をつける
って感じです。人生100年時代で生き残るには、はやい時期から健康にも投資しておく必要があります。
④人間関係
無形の資産として代替できないので注意が必要です。
人生が長くなると付き合うひと、パートナーとの関係が長くなるため、夫婦パートナー選びは慎重にする必要があると思います。人的ネットワークと評判、信用を確立させて、はたらく期間維持しないといけない。信用があると仕事が舞い降りてくるなんてこともあると思います。
本書では若いうちは無形の資産に投じるほうがよいとの見解がしめされていました。
人生100年時代を生き残るためのTips
色々あるのですが、ぼくが重要だなと感じたことを3つだけ。
- 評判や信用を集める
- はやい時期に貯蓄と投資は経験しておくべき
- 労働時間を見直してみる
①評判や信用を集める
本書では、若いうちは無形の資産に投じる時期ですよとあります。選択肢を広げ、スキルを磨き、人的ネットワークを充実させ、評判を確立し、長い人生を生き抜くために必要な強みを身につけるのに必要な時期です。
評判や信用を身につけることは必要だと思います。それが仕事を得ることにつながったりすることも少なからずあるとは思いますし。あって損のないものかなと。
ただ、信用がたまるのは時間はかかりますが崩れ去るのは一瞬だったりするので立ち回り方は注意が必要かと思います。
②はやい時期に貯蓄と投資は経験しておくべき
投資や貯蓄は中高年の方がやっているけど、若いうちからやったほうがいいですよと本書にあります。なぜかと言うと、若い人と年配の人の知識と分析力に違いがあるためです。
若い人
分析力があるが、金融商品に関する経験と知識が乏しい
年配の人
経験と知識が豊富だが、分析能力が減退しはじめている
若いうちは経験していないからという理由で損しますね。一方で年老いていくとどうしても考える力が低下していく。
だからこそ、人生100年時代を生き残るには、若いうちから貯蓄や投資は経験しておいたほうがいいぞ的なことが本書では書かれていました。具体的には金融商品を買ってみる、株、投資信託などが始めやすいですね。
③労働時間を見直してみる
労働時間をへらし、休暇をふやすことで知識の習得に時間をかけられる。
1日8時間、週2日休むを見直すべき時期にきているんだと本書では述べられています。なぜかと言うと、一日の労働時間をへらすより、休日を増やして、労働時間を長くするほうがいいためです。
それは下記の理由からです。
- 通勤、仕事モードから家庭モードに切り替えなければいけない労力はもったいない
- スキルを身につけるという点では細切れの時間に知識を補充するだけでは十分ではなくなってきている
つまり、人生100年時代を生き残るためには、効率的にがっつり知識を身につける時間が必要だってことです。
まとめ:人生100年時代で生き残るにはお金、健康、スキル、人間関係に投資するバランスを考える。
お金、スキル、人間関係、健康すべて重要だけど、“人生のどの時期か”によっても重きをおいて投資すべきものは変わってくるはず。それを見極めつつ、将来を予想しつつ、いまから行動することが将来につながるんだよって話が本書です。情報量がかなり多く、まったく網羅できておりませんのであとは実際に読んでみてください。
りょうた