未来に先回りする思考法ってどんな本なんだろ。本の要点だけ知りたい。
こんな疑問にお答えします。
実際にぼくも読みましたが、思考を先回りさせるにはテクノロジーの歴史の理解と意思決定が重要だと感じました。下記のような方にはおすすめです。
- インターネットはこれからの社会をどう変えていくのか知りたいひと
- 人工知能で仕事がうばわれるのではと不安に感じているひと
- 未来を見通したいひと、思考法を学びたいひと
記事を読んでいただくことで要点をサクッと理解できると思います。参考になれば幸いです。
目次
未来に先回りする思考法でわかること
- テクノロジーの進化にはどんなパターンが隠されているのか
- 新しいテクノロジーこれから社会のシステムをどう塗り替えていくのか
- テクノロジーの進化は私たちにどんな問題をもたらすのか
- 未来を予測した上で個人はどう意思決定すべきなのか
未来に先回りするには点ではなく線で考えるべし
「社会の変化を1本の線として考えるための原理原則」をまとめた本。
本書では社会全体のメカニズムとそのざっくりとした流れをつかんで、個人が重要な意思決定をするときに必要な思考法を学習することができます。
本書のおもしろポイント
- 日本でイノベーションが起きない本当の理由がわかった
- 社会の3類型について(血縁型の封建社会→ハブ型の近代社会→分散型の現代社会)
- 未来に先回りする意思決定法が勉強になった
りょうた
未来を先回りする思考は『点』ではなく、『線』で考えること
未来を見通す考え方は、目の前の『点』を見てビジネスをするのではなく、社会の進化の流れを一本の「線」として捉えることが重要とのこと。
なぜなら、GoogleやFacebookのような大企業が成功したのは、社会進化の流れを一本の線で捉えていたからです。
実際にGoogleやFacebookは、いちはやくコンピュータサイエンスのトレンドを追いかけて新しいサービスを作っていますよね。
未来に先回りするには、予想したい分野に精通して、学べる環境に身をおくことが未来に先回りするには重要なポイントなのかなと感じました。
未来に先回りする意思決定法5つのポイント
たとえ、ビジネスを線で捉えることができたとしても行動しなければ意味がないということで意思決定に関しても本書では取り上げられています。ポイントは4つです。
- あなたが進んでいる道は正しい道なのかどうか確認する
- 大きなリターンを出すには適切な時に適切な場所にいることが重要
- 未来を予測するには、常に原理から考える
- テクノロジーの現在地を知る
①未来に先回りするには、進むべき道が正しい道なのかどうか確認する
本当に大きな成果をあげたいのであれば真っ先に考えなければいけないのは今の自分が進んでいる道はそもそも本当に進むべき道なのかどうかです
なぜなら、意味のないことはどれだけうまくできるようになっても意味がないためです。
確かに物事に対して努力するっていうことはとても大切なことだと思います。しかし、その努力の方向性がそもそも間違っていたら成功するものもしないですよね。
なので、未来に先回りして考える云々の前に自分の進んでいる道は正しい道なのかということを考える必要があります。
りょうた
関連書籍>>エッセンシャル思考はどんな人におすすめか?ーーエッセンシャル思考 最小の時間で成果を最大にする
②大きなリターンを出すには適切な時に適切な場所にいることが重要
努力に頼るよりも大きな流れに乗る方が、はるかに早く目的地に着くことができます。 なぜなら、ビジネスにはタイミングが重要なためです。
たとえば、iPhoneの成功です。小型端末普及の未来は予測していた人も少なくはなかったのですが、iPhoneがとびぬけたのはタイミングでした。
端末製造のコストが下がり、ネットの回線が十分に速くなったタイミングで登場したからこそ iPhone は成功したのであり、Appleだけに未来が見えていたわけではありません 。
なので、未来に先回りするにはテクノロジーの流れを読み、適切な時に適切な場所にいるということが重要ですね。
③未来に先回りするには、常に原理から考える
原理から考えるためには、そのシステムがそもそもどんな必要性を満たすために生まれたかをその歴史をふまえて考える必要があります。
世の中の製品とかサービスは何らかの必要性に迫られたからこそ生まれてきています。例えば携帯電話。固定電話は自宅でしか使えないけど、持ち運ぶことができれば、自宅の外でも電話ができるようになります。
- STEP.1世の中のシステムは時間が経つと古くなり、必要性が薄まってしまう
- STEP.2今後は世の中の流れがよりはやくなっていくため、常に世の中の変化に目を配り、自分がやっている活動を変化に合わせていかないといけない
- STEP.3だから、今やっている活動がどんな課題を解決するために誕生したのか、常にその原理を意識しておく必要がある
というのが本書の原理を理解せよという主張です。つまり、今やっている方法が最善の方法なのかをことあるごとに確認することが時代遅れにならないための方法です。
④テクノロジーの現在地を知る
未来に先回りして考えるには、テクノロジーの現在地を知っている必要があります。
なぜなら、課題への解決方法が時代にあっているのか判断できるためです。本書ではテクノロジーを知るという行為には4つの段階があると述べられています。
- 使える:コンピューターが使える
- ポテンシャルがわかる:コンピューターで何ができるかが分かる
- なぜできたのかを原理から理解している(重要):なんでコンピューターが出てきたのか
- 実際の作り方がわかる:コンピューターはどのように作られるのか
“なぜコンピュータが出てきたのか”ということを知ることがもっとも重要だと著者は言っています。
りょうた
まとめ:未来に先回りするには、ものごとを『点』ではなく『線』でとらえる
未来に先回りするには、
『点』ではなく『線』で捉える
未来に先回りする意思決定のポイント
- 進んでいる道が正しいのかどうか確認する
- 成果を出すには適切なときに適切な場所にいること
- 常に物事の原理から考えるーなぜこのシステムやサービスができているのか
- テクノロジーの現在地を知る
本書ではテクノロジーとはそもそも何か、テクノロジーの歴史が書いてあり、AI、人工知能についても記載があります。
りょうた