悩んでいる人
こんな疑問にお答えします。
最近、ウルトラライトハイキング(ULH)という、土屋智哉さんが執筆された本を読み、感銘を受けました。
というのも、ぼく自身のULHについての考え方が変わったためです。
なので、すべてのハイカーの方に、本書をおすすめ・共有したいのです。
本記事では、印象に残ったところや参考になったところを記事にしました。
山歩きが好きな方は、ぜひ最後まで記事をご覧くださいね。
目次
「ウルトラライトハイキング」の本は、なぜおすすめか
ULHの歴史から実践までサクッと学べる文庫本だからおすすめです。
比較的うすい本ながらとても情報がつまっているので、だれでも気軽に読めます。
りょうた
実践的な考え方と方法が書いてあるので、やろうと思ったらすぐに実践できます。
また、本書はウルトラライトハイキングの入門書と位置づけられています。
ですので、ハイキング初心者にもおすすめ。
▲こんな感じのわかりやすい挿絵がついています。
道具がイメージしにくくても、絵があることで理解を深めることができますよ。
ウルトラライトハイキングの本が印象的だった部分
とくに本書が参考になった部分は下記です。
- ウルトラライトハイキングの考え方
- インパクトの軽減という考え方
- 荷物の重さでザックを選ぶ
- ハイカットブーツを選ぶ基準
- 一般的な食事と水分摂取の考え方
①ウルトラライトハイキングの考え方
ウルトラライトハイキングは、たんに道具を軽くすることだけが目的ではないということ。
ぼく自身、以前までは登山ギアを軽くして疲れにくく、より遠くへ行けるというのが本質だと思っていました。
ですが、もっとも重要なのは、自然とつながる感覚。
道具をシンプルにするからこそ得られる、自然とのつながりがもっとも重要なことだというのです。
実際に、ウルトラライトハイキングのメリットは下記だ、と本書に記載があります。
- 快適になる
- 限界を引き上げる
- 発想が豊かになる
- 自分を見つめなおせる
- 自然との結びつきが強まる
ウルトラライトハイキングは、自然との距離を近くするための考え方。これは、ぼくにとって新鮮なものでした。
②インパクトの軽減と分散いう考え方
インパクトとは、自然に与える影響のこと。
つまり、自然に痕跡を残さずにハイキングを楽しむという考え方です。
とはいえ、実際にはすべての痕跡をなくすことはできません。
そこでウルトラライトハイキングの父、レイ・ジャーデインは、ステルスキャンプという考え方を提唱しているようです。
ステルスキャンプとは…
宿泊地に着く前に調理と食事を済ませる
食事後にもしばらく歩き
宿泊地では寝るだけ
出発するときは動かしたものをもとにもどす
一箇所に痕跡を残しすぎないことで、全体的なインパクトを分散、かつ減らすという考え方ですね。
この考え方も新鮮で、自然に寄りそったいい考え方だなと!
③荷物の重さでザックを選ぶ
荷物の重さでザックを選択すべきだ、と本書にはあります。
目安として下記を参考にするといいそうです。
20kg〜30kgの荷物
バッグパックは2.5kg〜3kg
15kg程度の荷物
バッグパック1.5〜2kg
10kg程度の荷物
バッグパック1kg以下
りょうた
自分の荷物の重量を見直すとともに、ザックに関しても適切な重量のものを使おうと思いました。
④ハイカットブーツを選ぶ基準
ハイカットブーツは必要なのかについての記載がありました。
結論から言うと、ハイカットブーツは場合によっての選択が良さそうです。
ハイカットを選ぶケースは、
- 15kg以上の重い荷物を背負う場合
- 足元に不安があるとき
など。
りょうた
捻挫のリスクを懸念するのであれば、テーピングで十分だろうとのこと。
なので、よほど足元に不安があるならハイカットブーツを選択する意味はあるでしょう。
とはいえ、ハイカットブーツとローカットブーツでは重さに2倍ほど違いがあります。
なので、重さと安全性のリスクを考えて選ぶのがいいですね。
りょうた
⑤食事摂取の考え方
本書の食事摂取の考え方が参考になりました。成人男性の消費カロリーの目安は下記です。
基礎代謝量 1500kcal
空身で8時間歩行 2000kcal+基礎代謝量
10kg負荷で8時間歩行 3000kcal+基礎代謝量
20kg負荷で8時間歩行 3500kcal+基礎代謝量
りょうた
なので、可能な範囲で食事は軽いものかつカロリーの高いものを摂取するように心がけるといいでしょう。
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⑥水分摂取の考え方
登山やロングトレイルでは、どれぐらいの水分を持ち歩けばいいのかって悩みますよね。
本書には、参考の水分量が記載されていました。
8時間歩行で2.4L
4時間歩行で1〜1.2L
1時間あたり0.25〜0.3L
調理には1.2〜1.5L
いつも登山の水分量に関しては、多めに持っていくようにはしていました。
ですが、だいたいの自分の水分の必要量を確認しておくことで、荷物を最小限にすることができそうです。
まとめ:ウルトラライトハイキングという考え方の本質は自然との向き合い方
本記事では、ウルトラライトハイキングの本について印象に残ったことをまとめました。
ウルトラライトハイキングは、何も荷物を軽くすることが目的ではありません。
本質的なところは、持ち物をシンプルにすることで自然との距離が近くなり、自然をより近くに感じられること。
とULHの父、レイ・ジャーディンは言っています。
本書は、実用的な内容が盛りたくさんであるにも関わらず、1000円以下で買えてしまいます。
これから、ウルトラライトハイキングにチャレンジしたい人はもちろん、すべてのハイカーに参考になる本です。
ぜひ下記からチェックしてみてくださいね。